類似書との違い(専門書として見た場合の本書の特徴)

 本書は、もともと一般向きの検査解説書の作製を目的として作られた書籍ですが、編者の「バックグラウンドにある病態生理を入れる。」「最新のトピックスを加える。」という強い思い入れから、専門的内容が次々と加わり、結果として専門書レベルの本として完成したという特殊な経緯があります。
 もともと一般向きにということで作り始めた書籍ですので、やさしい文体となっており、専門的知識が極めてわかりやすく記載されています。専門的内容を多く含みながら、難しく感じさせないのが、通常の専門書との違いであり、本書の最大の特徴です。
 また、記載内容が、血液検査のみならず、画像診断や理学的所見にも及ぶことも本書の特徴です。健康診断や、人間ドックの患者指導に必要な項目を中心に記しましたが、もちろん日々の診療にも役立ちます。興味をもって読めるように作製しましたので辞書としてだけでなく、読み物としても楽しめます。御自身の勉強のためや、スタッフ教育の参考書としてご利用下さい。