更年期障害とは 脈波伝搬速度 PWV 頚動脈超音波検査 カロリー制限

健康診断で高脂血症を指摘されたらどうすればいいの

 まず,生活状況(飲酒等も含め)をチェックし,家族の中に非常にコレステロールの高い人はいないか,脳梗塞や心筋梗塞の人はいないか等のバックグラウンドを問診して基礎知識を得ます。次いで,治療の開始基準や,治療の目標値を決定する上で重要な危険因子の有無をチェックします。高血圧の有無や,糖尿病の合併の有無,心電図による冠動脈疾患の有無のチェックは簡単に行えますので,最初に行うことです。また,二次性の高脂血症の原因として多い甲状腺機能低下症の有無も最初に見ておいた方がよいでしょう。50才前後の女性であれば,生理の状況・更年期障害の有無をたずね,必要であればホルモンの検査も行います。動脈硬化の程度を計測する方法として脈波伝搬速度(PWV)があります。拍動が,手や足に伝わるスピードを調べることによって全身の血管の動脈硬化の程度を間接的に調べることができます。ただ,計測値が血圧の高低に左右されるなど,解析方法に関しては発展途上の部分があります。また,直接血管を見る方法として,頚動脈超音波検査があり,頚動脈壁の状況を知ることができます。
 これらの結果,二次性の高脂血症であれば原疾患の治療を行います。危険因子の少ない,通常の高脂血症であれば,数ヶ月間,食事や運動などの生活習慣の改善を試みます。コレステロールの多い方は卵黄等のコレステロールを多く含有する食品を摂りすぎないように,中性脂肪の多い方はアルコールを控えるようにします。いずれのタイプもカロリー制限は必要です。カイロミクロンの多い方は,脂肪そのものの摂取制限が必要です。生活習慣を改善しても,脂質の値の改善が不十分な場合,薬物による治療を検討することになります。合併症のある方や危険因子が多い方は,早めに薬剤治療を実施します。一般に閉経前の女性は治療による動脈硬化防止作用が少なく,将来出産をする可能性のある女性は,薬物療法を控える傾向にあります。

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