食後高中性脂肪血症 レムナントリポ蛋白とは

食事をして採血をすると,値は変わるの

 コレステロール値はあまり食事の影響を受けません。逆に中性脂肪は食事の影響を受けやすく,食後2〜3時間で空腹時の1.5倍ぐらいに上昇し,もとの値に戻るのに8時間ぐらいかかります。アルコールと脂肪を摂取すると,更に影響が大きく,12時間後も2倍以上の値を示すとも言われています。
 肥満や運動不足などがあると,この食後の中性脂肪値が異常に高くなったり,なかなか下がってこなかったりすることがあります(食後高中性脂肪血症)。この様な時は,動脈硬化を起こしやすいレムナントリポ蛋白が増えています。生活習慣病が気になる方は,空腹時の血液検査のみではなく,食後2時間ぐらいでの血液検査をすることが有用です。

検査解説案内に戻る

kensanosankousho