矯正視力とは 球面レンズ 円柱レンズ 近視 遠視 放射線乱視表

矯正視力の検査

 屈折検査の結果を参考にして,色々な度数の矯正レンズを入れ,遠視の人には凸レンズ,近視の人には凹レンズ,乱視の人には円柱レンズを入れて,最高の視力が得られるまで度数を変えて検査します。
 まず,眼鏡試験枠をはめて,片眼をかくして,片眼ずつ測定します。この試験枠は,矯正レンズ後面と角膜(黒目)の頂点の距離が約12mm になるように設定されています。これは重要なことです。この距離がレンズの収差が最小になるからです。即ち,レンズの位置が違うと必要な矯正レンズ度数が変わり,例えば,レンズの位置を眼に寄せると近視の方では弱いレンズに,遠視の方では強いレンズが必要となります。
 最初に球面レンズ(凸レンズまたは凹レンズ)を入れて検査します。遠視の場合は,最強の凸レンズの度数を,近視の場合は最弱の凹レンズの度数を求めます。近視の場合は,度数が強くなりやすいので注意が必要です。
 次に円柱レンズ度数を決めます。これも同様に行うのですが,最後に視力表の下方にある放射線乱視表を用いて,乱視の軸が正しいかチェックします(放射線状に描かれたすべての線の濃さが同じかをみます)。
 矯正視力は,1.0以上が正常です。これ未満の場合は,眼球の組織に異常がないか原因を調べることが必要です。

検査解説案内に戻る

kensanosankousho