尿路結石とは 腎嚢胞 慢性腎炎 腎臓癌

腎臓のエコー

 腎臓の疾患では,尿路結石は皆さんが良く耳にされると思います。尿路結石の発作は成人男性でもころげまわるような痛みを引き起こします。
 このような痛みがあり,腹部に圧痛がなく,背を叩くと響くような痛みで,尿潜血が陽性であれば尿路結石が疑われます。結石の場所によっては,石をエコー検査でみることができます。また,石によって尿の流れが妨げられると,腎盂と呼ばれる腎臓の出口の部分が拡張する水腎症という状態になります。
 検診などでよく指摘される病変に腎嚢胞があり,球形の低エコーとして描出されます。腎嚢胞のほとんどは病的意義はありません。
 尿蛋白・尿潜血が指摘された患者さんの一部に慢性腎炎の方がいます。慢性腎炎は,病状の軽いものから重いものまで様々です。進行した慢性腎炎では,腹部エコーで腎臓は小さく,内部構造もはっきりしなくなります。
 腎臓癌は,最近では検診などで無症状のうちに発見されることが多くなりました。腎臓に様々なエコー輝度の腫瘤として描出されます。

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