真性赤血球増加症とは 粘稠度 エリスロポエチン

血が多すぎても,問題なの

 血液中の赤血球数・ヘモグロビン濃度・ヘマトクリット値が正常値を超えて上昇している状態を多血症あるいは赤血球増加症と言います。赤血球が増えすぎると,血液の粘稠度が増加しネバネバした血液になり,頭痛・めまい・ふらつき・倦怠感といった症状がよくみられるだけでなく,狭心症・脳梗塞・血栓症の危険も高くなります。検査値では,RBC 700万以上,Hb 18g/dl 以上,Ht 55%以上の値を示します。骨髄の造血幹細胞の異常で起こる真性赤血球増加症と,心臓や肺の病気などで低酸素状態となり,腎臓のエリスロポエチンの産生が亢進した結果,赤血球系の造血が亢進して起こる二次性赤血球増加症があります。また,脱水等で血液が濃縮され,赤血球が増加しているように見える状態を,相対的赤血球増加症とよびます。

検査解説案内に戻る

kensanosankousho