γ-GTとは アルコール 産生誘導 禁酒

γ-GTとアルコール

 上述のごとく,γ-GT はアルコールに対して非常に敏感に反応します。アルコールは,γ-GT 蛋白の産生を誘導する働きがあり,時に正常値の数十倍にも増加させます。禁酒には比較的よく反応し,数値は改善していきます。γ-GT の上昇には個人差があり,上昇の程度と肝障害の程度は必ずしも一致しません。日本人間ドック学会のガイドラインによると,人間ドックで「肝機能の異常者」と指摘されたもののうち,大部分はアルコールの過飲酒によるγ-GT の高値によるものです。アルコール成分はみりんやノンアルコールビール,栄養ドリンクにも含まれていますので,チェックが必要です。アルコール以外では,てんかんの薬や睡眠薬・安定剤・ステロイドなどの薬物で上昇することも知られています。

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