S状結腸内視鏡検査とは

大腸癌に対する対策は

 大腸癌の早期発見にはどのような検査を受けるのがよいのでしょう。大腸癌を発見する能力だけから言えば,大腸内視鏡を行うことが最も優れていますが,検査の侵襲性やコストを考えますと,検診として万人に勧められるものではありません。大腸癌検診としては,複数回の便潜血検査を行い,陽性者に大腸内視鏡もしくは,S状結腸内視鏡検査+注腸検査を受けることがもっとも効率的と思われます。後者で,S状結腸内視鏡検査を注腸検査に加えるのは,直腸とS状結腸は,大腸癌の過半数を占める部位であること,注腸検査では見にくいためです。但し,前述の大腸癌になりやすいと判断される方は,便潜血検査に頼らず毎年大腸内視鏡検査を受けることが勧められます。

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