大腸ポリープとは 腺腫 家族性大腸腺腫症 潰瘍性大腸炎

大腸癌になりやすい人とは

 大腸癌のなりやすい人はどんな人でしょう。
 第一に,過去に,既に一度大腸癌になったことがある方です。
 第二に,大腸ポリープ,特に腺腫と呼ばれるポリープがある方です。やや専門的になりますが大腸癌のでき方には二種類あると考えられています。一つは,正常大腸粘膜から直接に癌として発生するものです。最初から癌としての性質を持っていますので,進行が速く対策のとりにくいタイプです。もう一つは,大腸粘膜細胞の複数の遺伝子変異が時間と共に積み重なり,良性と悪性の中間段階を経て,最終的に癌になるタイプです。大腸に腺腫のある方が注意を要するのは,腺腫がこの中間段階の細胞であり,更に進んで癌になる可能性があるためです。癌になる前に切除可能という意味で重要です。
 第三に家系に大腸癌になった人がいる方です。特に50歳以下で大腸癌になった人が,家系におられる方は要注意です。癌は遺伝子の異常で起こる病気ですが,若年で癌になった方は遺伝子異常が起こりやすい(あるいはすでに起こっている)ことがわかっています。大腸癌発生には,遺伝因子と環境因子(運動不足と食生活の変化など)が関係していることがわかっています。
 第四に家族性大腸腺腫症や潰瘍性大腸炎の方です。

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